這次在臺灣最具影響力的音樂獎之一金音獎上,獲得了年度最佳樂手獎。
獲得這個重要的獎項,作為台灣音樂界的一員,並且我所領受的獎金也是台灣的諸位所給予的,我想,表達獎項的感言是一件重要的事,同時也是我的責任,雖然內容會有點長。
首先,這個獎項是獻給印度樂器和印度音樂的,我只是樂器和音樂的僕人,所以我要對一直以來讓我演奏的樂器 - Tabla 和 Esraj ,說聲恭喜。事實上,我認為自己的存在是微不足道、不那麼重要的,是音樂帶領著我到達了這個舞台,以及一直以來耐心教導並且引領我的 Pt. Dilip Mukherjee、Pt. Buddha Dev Das、Pt. Devashish Day 這三位老師的功勞,我內心充滿感激,並且懇切的請求從老師們那裡傳承下來的樂器、音樂和領悟到的教誨,能夠繼續引導我走向各種新的相遇和境遇。
我從十幾歲開始在印度生活了很長的一段時間,我相信會被印度所吸引的人,大概也和我有一樣的感覺。
在這個充滿強烈光影的國度,常識、環境、事物的規律在這裡是如此的不同,我不得不從一個迄今為止所形成的價值觀和思維習慣完全不同的角度去應對事物,我相信在其中的許多人,也都同樣經歷過對事物的觀點產生轉變的過程,而且,透過接觸印度,很多人也開始對以前沒有興趣的自我根源的探索和家鄉的美麗、國家的歷史與母語之美等,與自身認同相關的事情產生了興趣,並開始從不同的角度看待這個世界。
在喜馬拉雅山搭便車、在沙漠的岩山與修行者們一起生活、露宿車站、或住進當地人的家中受到他們的照顧,我這樣周遊印度各地,在各種風景、街道中,和人們一起結識交流。
凝視著朝夕緩緩變換的光影;感受空氣乾燥的感覺、潮溼的感覺;在空無一人的古蹟旁,聆聽蟋蟀歌唱的鳴叫聲;在新月夜晚的漫漫星空下,黑暗中,被喜馬拉雅山群的存在震懾著的徹夜步行;在海邊的樹下感受微風、在雨後的森林間行走散步,這些體驗都是我非常喜愛且記憶深刻的,在那裡看到的光、聽到的聲音,都在無意識中強烈的留存了下來,我可以感受到那些經歷透過音樂從我的背景中湧現出來,而其中也存在著我的故鄉、我的家族和我的根源。
作為一個外國人在印度的這些經歷,我相信印度流傳數千年的傳統音樂文化,已超越了地域性和民族性、並且是可以普遍被人類所理解與共享的,如果能藉由獲得的這個獎項,鼓勵臺灣的人們對印度音樂產生一點興趣的話,對我來說,沒有比這更讓人感到高興的事了。
致臺灣音樂家們
我想,這次能得到獲奬鼓勵的最大原因是創作出了與一般風格的音樂非常不一樣的作品。
大部份的人們習慣使用西方音樂理論,作為表達自己音樂的基石,這在台灣也是很普遍且習以為常的,然而,我相信,用完全不同的角度來表達,你會體會到不同於以往的另外一種聲音。
如果你是那個有興趣的人,讓我們一起來創造一些新的東西,一起做一些前所未有的事吧。
我所演奏的是大家不熟悉的樂器及音色,一般會認為不知道如何融入這個樂器,但我只是碰巧選擇的是印度樂器,我對音樂的核心感受和大家是一樣的。
我真誠地期望能與臺灣音樂家一起在印度住上幾個月,一起眺望沙漠、喜馬拉雅山以及恆河、思考彼此的根源,一起創作音樂專輯,這是我的夢想。
特別是與歌手合作的話,唱歌的感覺會有極大的變化,甚至也可能因為改變太多,而有回不去原本歌唱風格的風險。
另外,我誠摯地希望能夠和編曲家們交流想法,在國樂團或交響樂團演奏,一定能創造出與一般風格完全不同的作品。
聽說日本小說家村上春樹在寫初次亮相之作時,首先是以英文寫成文章,然後再翻譯成日文,所以他的作品風格才變得那麼獨特。
這次的作品基本上是我用印度音樂理論創作曲子,再將曲子傳給大竹研先生,然後,大竹研先生將其修改後,再由我修整,整首曲子是以這樣的過程去完成的。
我認為它除了 “若池敏弘 x 大竹研” 之外沒有人可以做到。
請建立只有你才能做出的音樂風格,豐富臺灣音樂界吧。
致臺灣世界音樂界
金音獎評價了非一般樂器的Esraj跟Tabla的樂器演奏,對於活躍於世界音樂界的音樂家來說,有著非常大的鼓舞,誠懇地期望這是能讓這個圈子更加活躍的小象徵,請務必一起努力,將臺灣的世界音樂推向高峰吧!
致我的印度音樂學生們
請在練習的時候尊重樂器、感受聲音,用心傾聽樂器想要發出怎樣的聲音,並且,我誠心地希望你們能成為被樂器和音樂所愛著的人。雖然還有很多不足之處,對於我平時的常開玩笑也感到抱歉,但是,輕鬆並快樂的學習是我的原則,今後也請多指教,你們是臺灣印度音樂的未來!
向得獎專輯「Yü 」的共同製作人,非常優秀的吉他演奏者大竹研先生致敬
如果少了你,這個獲獎就難以實現。
我真的十分感激也十分敬佩你盡力在理解我的樂器和音樂的那份精神。
感謝你美妙的樂器,以及來自於你的豐富音樂,我的樂器們才能愉快的享受演奏。
在我們一起合作的過程中,我充分地體會到你有多麼地愛音樂,還有多麼地被音樂所喜愛。
這個獎有一半是屬於你的。
從今以後,作為音樂家和朋友,也請多多關照。
以及,感謝金音獎的評審
這些獎項對於激勵音樂家和活躍臺灣音樂產業非常重要,也是很有意義的,今後也請繼續支持臺灣的音樂界,非常感謝。
至於我
我想,從臺灣傳播印度音樂已是我身為日本人的根源的一部份。
感謝養育我的日本
感謝給予我非常多養份的印度
還有對於接受我的臺灣,我內心充滿感激。
所有熱愛音樂,並被音樂所愛的人們,讓我們透過音樂,讓這個世界更加豐富多采吧!
可以的話,請來聽聽我們的演奏
支持我們的專輯《Yü》
非常感謝大家。
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この度、台湾で最も影響力のある音楽賞のひとつ、金音賞での年間最優秀演奏者賞を受賞しました。
このような影響力のある賞を受賞するにあたり、台湾の音楽界で活動するひとりとして、
そして頂いた賞金は台湾のみなさんから出していただいたものなので、
それについての想いを伝えることは重要であり、責任があると思っています。
大変長くなりますが私の想いを語りたいと思います。
まず、今回の賞はインド楽器とインド音楽に捧げられたものであり、
あくまで私は楽器と音楽の召使いであり、下僕でありたいと思っているので、
私が演奏させてもらっている楽器タブラとエスラジにおめでとうと言いたいです。
実際のところ私は大した者でもないと自分でもわかっていますし、
それほど重要な存在ではないと思っています。
そして、音楽を通してこの舞台に辿り着かせてもらえたのは、
忍耐強く私を指導して音楽と繋がる指針を私に示してくれた
Pt. Dilip Mukherjee, Pt. Buddha Dev Das, Pt. Devashish Day,
三人の師匠のおかげです。
願わくば楽器と音楽、そして師匠たちから受け継いだ教えが、これからもさまざまな出会いや境地に私を導いてくれることを切に願っています。
私は縁があって十代の頃から長い期間をインドで過ごしてきました。
インドに惹かれる方には共感してもらえると思うのですが、
あの国に滞在していると、強烈な光と影の中、常識や環境やものごとの法則があまりにも違いすぎて、
これまで培ってきた価値観や思考習慣と全く違った角度でものごとに対応せざるおえなく、
物の見方がそれまでと大きく変わったという経験をされた方も多いと思います。
そして、インドに触れたことでこれまであまり意識することもなく興味のなかった自分のルーツや故郷の美しさ、母国の歴史や母国語の美しさ、
などなど自己のアイデンティティに関する事柄に興味を持ち始め、違った角度で世界を見つめるようになった方も多いのではないでしょうか。
私はバスの通ってない地域をヒッチハイクして回ったり、砂漠の岩山で行者たちと一緒に生活したり、駅で寝泊まりしたり、現地の家庭でお世話になったりしながらインド各地を周り、いろいろな風景や街、人たちと交わってきました。
朝夕の光が徐々に移り変わる様子や、空気の乾いた感じや湿った感じに触れながら、
誰もいない古い遺跡の周りで鳴いているコオロギの歌に耳を澄ませたり、
新月の夜に満点の星空の下、暗黒の中をヒマラヤの山々の存在感に圧倒されながら一晩中歩いたり、
浜辺の木の下で微風を感じてみたり、雨のあとの森を歩いてみたり、
そういった体験が本当に大好きなのです。
そこで見た光や、聴いた音などは私の無意識に強く残っていて、
そういったものが音楽を通じて私の背景から湧き出してくることがあるように感じることがあります。
そして、さらにその背後には私の故郷や家族などの私自身ルーツが存在しているように感じます。
そういった外国人としての私の経験からも、インドで何千年にもわたって伝えられてきた伝統音楽という教えは、
インドという地域や民族を超えて、人類に普遍的に理解されて共有できるものではないかと思うのです。
今回の受賞で台湾の方々が少しでもインド音楽について興味を持ってくださるのなら、嬉しい限りです。
台湾のミュージシャンの皆さん、
今回の受賞の大きな理由は一般的なスタイルの音楽とかかなり違った形のものを生み出したということが大きいと思います。
あなた方のほとんどは元々あなた方のルーツになかった西洋の楽器と西洋音楽理論に基づいた音楽であなたを表現していて、
それが台湾では一般的になっていると思いますが、
これまでとは全く違った角度からあなたを表現することによって見えてくるあなたの音というものもあると思うのです。
日本の作家村上春樹はデビュー作を書くにあたり、まず英文で文章を書き、その後に日本語に翻訳したため、
彼のスタイルはあのような独特な文体になったと聞いたことがあります。
今回の作品のほとんどはまず私がインド音楽理論を使った曲を作曲したものを大竹さんに送り、
それを大竹さんが改変したものに私が更に手を加え…といった過程を経て完成したもので、
若池 x 大竹以外の誰にも作ることができないものになったと思っています。
みなさんも皆さんにしかできないスタイルを確立して台湾の音楽シーンを豊かにしていってください。
台湾のワールド・ミュージック界の関係者のみなさん、
金音賞がエスラジとタブラという一般的でない楽器での演奏を評価して下さったことは、
台湾のワールド・ミュージック・シーンで活躍する音楽家にとっても大きな希望であると思いますし、
これが小さな象徴となって、このシーンが少しでも活性化してゆくことを切に望んでいます。
是非一緒に台湾のワールド・ミュージック界を盛り上げてゆきましょう!
私からインド音楽を学んでいる生徒の皆さん、
音を感じながら楽器をリスペクトして練習に励んでください。
楽器がどんな音を出したがっているのかに耳を傾けて
そして、あなたたちが楽器と音楽に愛される人になってくれることを望んでいます。
至らないところもたくさんあり、普段はふざけている私で申し訳ありませんが、
ユルく楽しくが私の方針でもあるので、これからもよろしくお願いします。
あなたたちは台湾のインド音楽の未来です!
そして、今回受賞したアルバム、「Yü 」の共同製作者である素晴らしいギタリスト、大竹研さん!
あなたなしでは今回の受賞は実現し得なかったです。
私の楽器と音楽を理解してくれようとするその態度、本当にありがたかったです。
あなたの素晴らしい楽器とあなたから溢れ出てくる豊かな音楽のおかげで、私の楽器たちも喜ぶ演奏をすることができました。
共に活動を続ける過程で、あなたがいかに音楽を愛し、そして音楽に愛されているかが大きく伝わってきました。
今回の受賞はあなたのものでもあります。。
これからも音楽家として、そして友人として、よろしくお願いします!
そして金音賞関係者のみなさん、
審査ありがとうございました。
こういった賞は音楽家のモチベーションを上げてくれますし、
台湾の音楽界を盛り上げ活性化する上でとても意義のあるものだと思います。
これからも台湾の音楽界をサポートしていってくださいね。
よろしくお願いします!
そして私は、
自分のルーツを見据えながらもその象徴の一つとして台湾からインド音楽を発信している日本人でありつづけたいと思っています。
いつも私は
私を育んでくれた日本に感謝!
私に素晴らしいものを与えてくれたインドに感謝!
そして、こんな私を受け入れてくれた台湾に大大感謝!
の気持ちでいっぱいです。
そして音楽を愛し音楽に愛されているみなさん、
音楽を通じてこの世界をもっと豊かにしてゆきましょう!
もしよろしければ、私たちの演奏を聴きにきて、
アルバム「Yü 」を手に取ってみてください。
ありがとうございました

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